中古マンション売却査定のポイント
一般的なマンション売却では、不動産業者が、売却物件もしくは周辺環境の近しい物件の過去の取引価格を基準に、専有面積、日当たり、眺望、立地条件、周辺環境、利便性などさまざまな要素を考慮し売却額を査定し、決定した査定価格や不動産市場の相場情報を参考に、売主が実際の販売価格を設定します。
ただし、取引価格や相場といったものは、自身ですぐに確認することが難しいため、今回は、物件売却時の価格に影響を及ぼすポイントをいくつかみていきます。
まず、築年数から売買価格をみてみると、築20年くらいまでのマンションは毎年の値下がり率が大きく、それ以降は値下がりの幅が小さくなり、物件によっては横ばい状態となります。築20年を経過する前のマンションで、買い替えや任意売却などで少しでも高く売却する必要があるのであれば、早めの行動が売却価格に大きな影響を及ぼします。反対に、築20年を超えているものであれば、ホームステージングを施すなど、ある程度時間をかけて売却活動をおこなうことも戦略の一つにできるといえます。
また、マンションの査定価格は築年数だけでなく、管理状態などによっても変わってきます。大規模修繕を行っているか、修繕積立金が蓄えられているか、管理費等滞納がないか、といった管理に関する項目がクリアできていない場合、築浅マンションであっても、売却価格が相場を大きく外れてしまうこともあります。
他にも、中古マンションの需要が多い時期の売却であれば査定価格が高めになるため、売却を検討する際は、同じマンション内で売りに出されている物件があるかどうか、まずインターネットで調べてみるのもよいかもしれません。
売却の動機(緊急性)と売却物件の特性(築年数・管理体制)から、スピード感を優先するのか、戦略的にタイミングを見計らって売却活動を行うのか、大体の方向性を定めてみましょう。早期売却が必要な場合、相場感のある地場の業者さんや不動産売却を得意としている不動産業者へ相談。急ぐ必要がないもしくは、売却の意思が薄い場合であっても、無料売却査定サイト等を活用し、複数の不動産会社に査定してもらい、現在そして今後の価値の推移を把握しておくのもよいでしょう。
(弊社でも売却査定を行っております。年間500件以上の売却相談実績がありますので、お気軽にご相談ください。)